必要に応じて医療機関やストレスでかたくなった心と身体をゆっくりほぐし、回復へのお手伝いをいたします。
1日も早い社会復帰が望まれる現代社会のニーズを受け、当院の精神科救急病棟では医師や看護師を手厚く配置し、患者様の状態や症状に合わせた適切な医療を提供すると共に、90日以内の早期退院を目指しています。
また、看護師、薬剤師、公認心理師、作業療法士、管理栄養士といった専門医療スタッフの多職種医療チームによる適正な薬物療法や認知行動療法のほか、心理教育、作業療法、服薬指導、栄養管理指導、生活技能訓練などのリハビリプログラムを充実させると共に、退院後の生活について通院やデイケア・ナイトケア、訪問看護の必要などを精神保健福祉士に相談することができるため、安心して在宅治療を進めることが可能です。
入院中に病棟で心理教育が終わらない場合は、デイケアと連携を取り、退院後に他の病院やクリニックに通院中の方でもプログラムを受けに行くことができる、包括的急性期プログラムの提供も行っています。
特徴
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良質かつ短期間での早期治療
当病棟では、手厚い人員と専門的な技術を有する医療スタッフ、信頼・安心できる治療環境と充実した医療の提供により、入院日から起算して90日以内での治療の完遂と退院を目指しています。また、退院後の生活をサポートするための医療相談やデイケア、訪問看護などの機能も充実しています。 -
多彩なリハビリプログラム
入院中は、4回1クールとして、認知行動療法や服薬心理教室、音楽療法など、さまざまな心理教育プログラムを受けることが可能です。病気についての正しい知識や治療方法、ストレスへの対処方法などを身につけ、退院後の再発防止について学ぶことができるほか、同じ病気をお持ちの方とのコミュニケーションを通じて、人との関係も作っていきます。 -
クライシスプランの導入
患者様の安定の維持と、病状悪化の兆候が見られた際の自己対処と支援者の対応について計画する「クライシスプラン」を導入しています。具合が悪くなった時のサインやSOSの出し方、相談する相手などをシートに記入して視覚化し、患者様、ご家族、医療機関が共有することで、退院後の生活の安定につなげていきます。
ご家族の方へ
家族心理教育プログラムの実施
当院では、ご家族に向けた心理教育プログラムも月に2回実施しています。統合失調症やうつ病といった精神疾患について正しく理解し、患者様への適切な対応や接し方などを身につけることで、病気による行動特性に対する理解を深めたり、ご家族の不安を解消したりするためにも有効な内容となっています。
信頼できるプライマリ(担当制)看護
入院から退院まで、1人の看護師が責任を持って担当する「プライマリーナーシング」を導入し、患者様に合わせたきめ細やかで質の高い看護を実現しています。心配なことがあれば何でもご相談いただけるため、患者様のみならず、ご家族の方の安心感にもつながっています。
医療関係の方へ
24時間救急体制
当病棟では、任意入院及び措置入院が必要な患者様に対して適切な医療が提供できるよう、24時間救急体制で医師と看護師を配置しています。病床数は47床(うち保護室12床)で、90日以内の退院を目指す精神科救急入院料病棟です。多職種による心理教育プログラムに力を入れており、患者様の平均在院日数は50日程度です。
地域医療連携への取り組み
当院では、精神科医療地域連携事業および地域精神科身体合併症救急連携事業という東京都の二つの事業を受託しています。精神科病床を持つ地域の10病院と連携を取りつつ全体で一つの病床群と考え、地域内で困っている方がいた時に、入院相談を受けた病院のベッドがいっぱいだったとしても、他院を紹介したり、いずれかの病院が受け入れたりという取り組みに力を入れています。
ご相談はこちらから
ご相談は医療連携・相談室にて受け付けています。
相談受付時間 9:00〜17:00(日・祝日は除く)